岡山、山梨の桃太郎さんへ  

        福島の桃太郎代表 伊達の桃太郎より


お爺さんは田んぼへ見回りに行き、お婆さんは川へ真綿掛けに行きました。岡山や山梨ではどうですか。おばあさんは川へ洗濯にいったんじゃなかったですか。福島の伊達地方は昔から稲作と養蚕が盛んで、夏になると女性は川中で煮繭を押し広げ、真綿をつくるのが日課でした。真綿は「入金真綿」とか「判真綿」と呼ばれて、結城紬の原材料などに使用されていました。

ボクは桃から生まれたのではありません。お婆さんが川から拾った大きな桃を持ち帰り、お爺さんと二人で食べました。するとお婆さんとお爺さんは急に若返ります。この桃はたいへん美しかったそうです。やがて妊娠した母(元のお婆さん)からボクが生まれました。そちらではどうですか。

    桃太郎姿 桃

ボクは小さいころから力持ちでした。五歳で重たい火鉢を片手で持ち上げ、十歳で牛を倒して角を折りました。そちらではどうですか。

父母が作ってくれ、持たせてくれたキビ団子は「日本一のキビ団子」と言われています。そちらではどうですか。

オニ退治へ行くとき、ボクは鎧も着ずに、刀もささずに行きますが、そちらではどうですか。

オニ退治へ行くとき、ボクはキジ、サル、イヌを従えて行きますが、そちらではどうですか。

キビ団子をあげるとき、ボクは5個6個ずつあげていますが、そちらでは何個ずつあげますか。

鬼が島へ行ってオニ退治をしましたが、ボクたちはオニたちを切り殺したのではなく、二度と悪さをしないように懲らしめただけでした。そちらではどうですか。

ボクはオニたちからたくさんの財宝を奪い返してきました。そのため贅沢な暮らしをしてしまい、村人たちの信用を失い、ボクの家は七代で財産を失くしてしまいました。そちらではどうですか。

今度会う機会があったら、いっしょに遊びましょう。


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えほん「伊達の桃太郎」

 

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