明治九年の跡継ぎ願の古文書です。某家の襖の下貼りにあった古紙です。解読レベルは中級程度と思います。
嗣子願
「 嗣子願
福島県平民
第三区岩代国伊達郡梁川村
百六十八番屋敷居住
直 吉
文化三年丙寅一月十二日出生
私儀
国元午八月出立仕り、常州□潟寿屋丹次宅にて年取致し、夫より□年水戸下町御東台小田倉龍助殿にて年取致し、夫より申年磐城福島屋久兵衛宅にて年取□、夫より酉年磐城平小島村松本儀左衛門宅にて年取致し候、夫より戌年相馬井出村吉田久蔵宅にて年取致し、・・・・・ 」
次の資料は、幕末のころの古文書です。温麪(うーめん)が刈田郡白石から伊達郡桑折へ送られた資料です。やはり某家の襖の下貼りにあった古紙ですが、江戸時代の商品流通を知る上で、大変貴重な内容が記されています。読解レベルは中級程度と思います。
白石温麪の送り状
「 送り状
一、温麪 壱駄
但し四箇附
桑折町紙屋喜太郎殿行
右之通相送り申候間大急御送り下され度く願い上げ奉り候、以上
打銭壱貫三百文 「金三朱ト代百文」(異筆、後筆)
(嘉永五年・元治元年)子十一月二十二日 白石佐久間忠助出ス
駅々御問屋様中 」
近日、全文の解読文をここに載せたいと思います。お楽しみに・・・・・
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